2022/03/18 18:18

ダイニングテーブルの位置・寸法と照明とのバランスが重要

■食べ物や人の顔を良く見せる

食事のための空間の照明は、食べ物や飲み物がおいしそうに見えることに加え、テーブルを囲む人々の顔がきれ いに見えることが重要である。これをふまえると、白熱灯が適しているといえます。


ダイニングテーブルの上で新聞や本を読んだり、勉強をしたりすることもあるでしょう。そのような機能的側面と団らんの場の演出を兼ね、ダイニング テーブルの上にペンダント照明を吊るす方法は大変ポピュラーな形と言えるでしょう。


■調光スイッチを活用


ダイニングテーブルを照らす灯りは、煌々と明るい状態をつくるだけでなく、親密な雰囲気を演出することもできるように、調光スイッチを活用したいところです。ペンダントを1~台程度、テーブルの大きさに合わせて吊るす方法のほか、ダウンライトやスポットライトで天井からテーブルを照らす方法もあります。


ペンダントは、部屋の広さによっては圧迫感が出て狭苦しく感じる原因ともなります。その場合は、ダウンライトやスポットライトを使って空間に広がりをもたせるほうがよいでしょう。ダイニングのスペースがさほど広くない場合は、テーブルを照らす灯りだけで十分です


■テーブルとの関係も考える

ダイニングの照明で重要なのは、テーブルとの位置関係です。建築設計の段階で、テーブルの位置をある程度想定しておく必要があります。また、テーブルとシェードの大きさのバランスや、ペンダントとテーブルとの距離にも注意していきましょう。


ダイニングは、空間としてリビングやキッチンと一体になっていたり、半分連続していたりする場合が多いため、ほかのエリアからの灯りの干渉も考慮し、空間全体での統一感やバランスもよく考える必要があります。


テーブルの大きさや器具の大きさに合わせて器具の台数を変えたり、スポットライトやブランケット、スタンドを併用する。部屋の明るさ感を得るために、スタンドやダウンライトを併用しても良い。


ダイニングテーブルの上にペンダントを吊るす。座った状態でお互いの顔が良く見える高さは、600〜800mm程度。中途半端な高さだと、あかりも中途半端な印象になる。


ペンダントを固定するとテーブルの位置の移動に対応しづらいので、配線ダクトレール型のスポットライトを使う。


ペンダントだと圧迫感が出る場合があるので、スポットライトやダウンライトを使う。