2025/05/15 17:00

皆さん、こんにちわ。お部屋の照明、どんな風に選んでいますか?

「なんとなく、明るければいいかな」「とりあえず、前の家から持ってきたものを使おう」と思っている方も多いかもしれません。でも実は、照明は私たちの暮らしの質や、お部屋の雰囲気、さらには心身の状態にまで大きく影響する、とっても大切な要素なんです。

今回は、「なぜ今、照明計画が大切なのか」、そして「どんな風に考え始めればいいのか」についてご紹介します。
夜になると庭が真っ暗になってしまったり、玄関が暗くて防犯性が低くなったりといった、安全面や景観の課題もありました。 そこで注目されているのが、「これからの照明計画」です。これは、単に部屋を明るくするだけでなく、複数の照明を使い分け、明るさと暗さ、つまり「光と影」をうまくコントロールする考え方です。


【なぜ照明計画が大切なの?】

これまで日本の住宅では、「各部屋に中央の照明器具が1台」という照明計画が一般的でした。これは「一室一灯」とも呼ばれ、部屋全体を均一に明るく照らすことを目的としていました。でも、この方法にはいくつか問題があったんです。

どの部屋も同じような光環境になりがち。個性がなく、単調な印象になりやすいです。

明るすぎるため、まぶしくてリラックスできなかったり、逆にオフィスと変わらない明るさで落ち着けなかったり、会話に集中しにくかったり、テレビが見にくかったりといった不便が生じることがありました。


【これからの照明計画って?】

この計画のメリットはたくさんあります。部屋の用途や特徴に合わせた照明が可能になります。心身ともに休まる空間を作ることができます。たとえば、くつろぎたい時にはオフィスのような明るさは必要なく、薄暗がりが適しています。
夜の庭も美しく照らしたり、玄関の安全性や防犯性を向上させたりといった、機能性や景観の向上にもつながります。また、テレビが見やすくなり、目も疲れにくくなることも期待できるため、居心地の良い空間が生まれ、会話も弾むようになるでしょう。

【照明で「生活の質」が高まる理由】

私たちは、家具やインテリアにはこだわってお気に入りのものを選ぶことが多いですよね。でも、「家具やインテリアにはこだわるのに、なぜ照明にはこだわらないのか?」と問われることがあります。

照明は、部屋の雰囲気や物の見え方を劇的に変える力を持っています。単に明るいだけでなく、光の色や光の広がり方によって、空間の印象は全く異なります。
「あかりの質を高めることで、生活の質も高めることができる」のです。快適で魅力的な視環境1を作り出すことが、照明計画の目指すところです。

【あかりが人にもたらす効果】

あかりは、私たちの心理や行動にも影響を与えます。 夜の暗がりの「不安をやわらげる」効果があります。特に玄関や庭の照明は、明るくなることで安心感や防犯性を高めてくれます。
夜間の休息時間には、逆に「適度な暗さ」も重要です。明るすぎると、心身が十分に休まらないことがあります。作業をする空間には必要な明るさを確保しつつ、リラックスする空間にはそれに適した照明を考える必要があります。
このように、照明は私たちの「見える」環境だけでなく、「感じる」環境にも深く関わっているのです。 さあ、照明計画を始めてみませんか?
「どこから手をつけたらいいの?」と思うかもしれませんが、まずは「どんな部屋にしたいか」「どんな時にそこで過ごすか」といった、あなたの「明るさの好み」「照明の使い方」「ライフスタイル」について考えてみることから始めてみましょう。
いきなり専門的な知識は必要ありません。少しずつ、あなたの理想のあかりを見つけていく旅に出かけましょう! 次回は、照明計画を始める上で知っておくと役立つ基本的な「光の特性」についてご紹介しますね。